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2008年2月26日 (火)

時代食堂

 次男が寝るときに読み聞かせる本を本棚で物色していたら、清水義範さんの「国語入試問題必勝法」という短編集が目に付いたので、手に取りました。

 学生時代に読んだ本なのですが、もう内容もあまり覚えてないのです。。。

 パラパラっとめくり、目に入ったのは、「時代食堂の特別料理」という短編。

 「その食堂はうらぶれた小さな商店街の、そのまたひとつ裏道に面してあって・・・・・」と物語が始まります。

 「時代食堂」というその食堂では、高級な料理が出てくるわけではありません。

 主人公が初めて訪れた時に出て来たのは、一個の蜜柑。

 蜜柑の皮を剥いて一つ食べると、主人公は小学校の運動会の風景の中にいるのです。

 そして、母と弟と一緒に学校の校庭で食べた蜜柑の味に、郷愁と懐古の想いで満たされ、食べ終えると、その一時の夢のような世界から醒めるのです。

 そう、この時代食堂は、食べることへの純粋な喜びや、食べられる事へ感謝を呼び覚ましてくれる、飽食の時代を生きる者へのメッセージをテーマにしているのでした。

 これを、久しぶりに読み返して、ふと、自分が時代食堂に行ったらどんな料理が出てくるだろう?って考えました。

 うちの母は、私が小さいときからずっと飲食店をやってました。

 だから、学校から帰ると、出迎えてくれるのは、祖母と祖父。

 たまに、母親の姿が見たくて、学校の帰りに店の方へ回っていたことを想い出します。

 そんな母と、週に一度だけ晩御飯を食べられる日が、私にはとても嬉しくて。。。。

 店の残り物を並べた食卓を囲んで、週に一度だけみんなで食べる食事。

 これが何よりのご馳走でした。

 時代食堂では、たぶんこの時の、あの食卓を再現するだろうなぁ。。。。

 

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